【ユニバーサルデザイン体験記】飲み物が持てない私を救ってくれた「あるモノ」とは?

すべての人にとって使いやすく、暮らしやすいものを。ひとを想う「やさしさ・思いやり」から生まれたユニバーサルデザインの商品や空間は、実際にどのようシーンで役立っているのでしょうか?あまり知られていないユニバーサルデザインの事例を車椅子ユーザーの目線からピックアップし、実体験レポートとしてご紹介します。

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握力低下でペットボトルや牛乳パックが持てない。この状況を乗り越えたい。

脊髄に進行性の疾患があるわたしは車椅子ユーザーになって10数年がたちました。徐々に握力も落ちてきていて、最近では握力が5kg以下になってしまい、日常生活の中で自分ひとりでは出来ない動作が増えてきました。特に飲み物をコップに注ぐ動作ではひと苦労します。

1ℓサイズのペットボトルや牛乳パックなどの重くて表面がツルツルしていて、手を引っ掛けるところのない物は手がすべってしまってとても掴みにくいのです。両手でゆっくり支えて掴んでコップに注ごうとしますが、床に飲み物をこぼしてしまうといったハプニングが多いので、自宅にひとりのときは絶対に出来ません。

その代わり自分用のペットボトルや牛乳パックは小さくて比較的軽い500㎖サイズしか買わなくなったので、経済的には無駄をしているといつも感じていました。

出来なかったことが出来るように!たったひとつのハンドルがわたしの勇気に。

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そんな時に出会ったのが、今回ご紹介する「使っていいね!ペットボトルハンドル」と「使っていいね!牛乳パックハンドル」です。このハンドルはペットボトルや牛乳パックの形に沿わせれば、握力の弱いわたしでも簡単に着脱が出来て、1ℓサイズの飲み物を自分の力だけでコップに注ぐことが出来るようになりました。

今まで1ℓサイズの飲み物はひとりのときは諦めていましたが、このハンドルがあればもう大丈夫です。病気の進行や怪我などが原因で今まで自分で出来ていたことが出来なくなるということは、その人の気持ちをふさいでしまうこともあります。出来なくなったことをこのような補助具の力を借りて再び自分で出来ることになるということは、健常の方にとっては小さなことかもしれませんが、障がいを持った人にとっては自分で一歩を踏み出す勇気に繋がることもあります。

2017-11-08 (2)このような細かいニーズに応えてくれる補助具の種類が増えていくことは、わたし達障がい者にとってとてもありがたいことです。障がいを持った人が使いやすいということは、すべての人にとって使いやすいユニバーサルデザインだと思います。

握力が低下した人でも飲み物が持てるようになる「使っていいね!ペットボトル&牛乳パックハンドル」。この補助具の存在を必要としている人にこの情報が行き届いて、生活が楽しくなる人がたくさん増えたらとてもうれしく思います。

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<商 品>
使っていいね!ペットボトルハンドル
https://www.richell.co.jp/shop/lifecare/detail/18481
使っていいね!牛乳パックハンドル
https://www.richell.co.jp/shop/lifecare/detail/18471