【平昌パラリンピック】障がい者に勇気をくれるスポーツと平和の祭典!その起源とは?

日本のメダルラッシュで大いに盛り上がった平昌オリンピックも閉幕し、パラリンピックでも日本選手のメダルラッシュが続いていますね。クロスカントリースキーや車椅子カーリング等、見応えある競技がたくさんあり、選手たちが大きな感動を届けてくれています。

障がい者視点でみるパラリンピック

しかしながら、パラリンピックを生中継する放送局はまだ少なく、ニュースで結果を知るのがほとんどで、障がいをもつ当事者としては、オリンピックの盛り上がりと比べて寂しさを覚えてしまいます。
そんな中、一部の放送局では、視聴者に向けて手話や字幕で伝えたり、また、視覚に障がいを持った出演者のためにスキーのコース説明ができる立体模型を用意して指でなぞれるようにしたりと工夫しているのを見て、伝える側も少しずつ変わってきていることも感じました。
また、競技においては、義足や義手などが筋肉の動きに沿った動きをするなどハイテク化が進んでおり、競技の道具の進化は、わたし達一般の障がい者の道具のクオリティの向上に繋がっていくと思うので、パラリンピックが盛り上がるのはうれしいことです。

意外と知らない!パラリンピックの起源とは?

さて、ところでみなさんはパラリンピックの起源をご存知ですか?
パラリンピックの歴史を紐解けば、1948年の第二次世界大戦の負傷兵によるアーチェリー大会を行ったことが最初のようです。実際に今でも、アメリカでパラリンピックに参加している選手のうち10人に1人は元兵士と言われています。パラリンピックに元兵士が参加しているという事実は衝撃ですね。
元兵士と一般人とでは力の差が歴然だという声もありますが、わたし達障がい者の受傷理由はケガや病気や先天性と様々で、日常生活に戻るために這い上がってくる苦しい思いは共通していると思います。元兵士の参加者に限らず、パラリンピック参加者すべての人は、激しいトレーニングを重ねて自分との闘いを繰り返してきたと思います。
彼らを失意のドン底から救ってくれたスポーツと平和の祭典・パラリンピック。これからも、彼らの熱い勇姿をたくさん見せてほしいです。

勇気をくれるパラリンピック!次はいよいよ東京が舞台

日本中が盛り上がり、パラリンピックが今ドン底にいる障がいを持った方をはじめ、みなさんの胸に響くように願っています。もちろん、辛い状況から救ってくれるものはスポーツだけに限りませんが、一生懸命に頑張る姿には、人の背中を押してくれるパワーがあると思います。平昌パラリンピックが終われば、次はいよいよ2020年の東京オリンピック・パラリンピックが目の前までやってきます。自国開催されるオリンピック・パラリンピックが障がいの有無に関わらず、誰もが心から楽しめる大会になって欲しいと強く願っています。