実は簡単!介護食の“種類と作り方”について

だれでも介護食レシピ 簡単レシピ

今回は、あらためて「だれでも介護食レシピ」に掲載しているレシピがどんな料理なのかご説明しながら、「介護食」の種類やその作り方について、お伝えさせていただきたいと思います。

「介護食」とは「常食」を食べやすいようにアレンジした食事

本サイトのレシピは、被介護者さんが家族と一緒に食事できることを想定していますので、まだまだしっかりと食事を摂取できるお年寄りの方向けのレシピを掲載しています。つまり、掲載しているレシピがそのまま「介護食」であるというより、まずは被介護者さんの方に食べていただける、食べていただいても問題のない「常食」を覚えていただくことからスタートしています。

何故かといいますと、他の記事でも書きましたが、「介護食」という特別な食事があるのではなく、被介護者さんが食べやすいように「常食」の調理を工夫したものが「介護食」だからです。

 

食べるチカラの段階ごとに「介護食」の種類がある

「介護食」を作るにあたって、まず知ってほしいのは、被介護者さんの“咀嚼能力”と“嚥下能力”です。噛む力がどれだけあるか?飲み込む力がどれだけあるか?を知ることが「介護食」作りの第一歩です。

実は、「介護食」というものをものすごく簡単に説明すると、「被介護者さんの能力にあわせて、食べやすいように調理した食事のこと」だからです。いわゆる「きざみ食」「ペースト食」「やわらか食」「ソフト食」「ミキサー食」「流動食」などと呼ばれるさまざまな「介護食」は、作り方が難しい特別な食事のように思えますが、実際は、被介護者さんの段階にあわせて、食事をきざんだり、やわらかくしたり、ペースト状にしたりした食事のことなのです。

 

1つの「常食」がさまざまな「介護食」 になる

「介護食」を細かく分類していきますと、とても専門的な話になっていきますのでここでは割愛し、今回は1つのおかずを取り上げて、より簡単にわかりやすく説明させていただきます。
※下記の段階や調理法はあくまでも簡易な目安ですので、詳しい事は専門の医師にご相談下さい。

段階①かたいものや大きいものはやや食べづらい。でも、普通に飲み込む力はある
少しやわらかめに炊いた肉じゃが(先にレンジで温める調理法や、煮込み時間の調整)
01

 

段階②かたいものや大きいものは食べづらい。また、ものによっては飲み込みづらい
具材を小さく切って、やわらかめに炊いた肉じゃが(カットの大きさや煮込み時間の調整)
02

 

段階③小さくてやわらかいものは食べられる。でも、水分は飲み込みづらい
サイコロ状にカットしてやわらかく炊いた肉じゃが(カットの大きさの調整や、少しとろみをつけるなどの調理法)
03

 

段階④固形物が食べづらい。また、水分も飲み込みづらい
ペースト状にした肉じゃが(ミキサーかフードプロセッサで調理。なければ裏ごしにする。)
04

上記の4段階より咀嚼能力も嚥下能力も低い方の場合は、とろみ剤を使用して液状にしたり、ゼリー状にしたりする、といった具合になります。

美味しい食事を作ることが「介護食」のスタート

おわかりいただけましたでしょうか?食べ物をどのような形状にするのか、が肝心で、被介護者さんのレベルがわかれば、段階にあわせたさまざまな「介護食」を作ることは実に簡単です。

たしかに、毎日違った料理を作ることは、そうたやすくありません。しかし、本サイトのレシピをご覧いただければ、「介護食」のベースとなる「常食」を“だれでも簡単に”作ることが出来ます。まずはそのことこそが何よりも重要なのです。それが出来れば、被介護者さんにあった状態の食事を提供することは難しくないと思います。

まずは美味しい食事を作ることが出来るようになっていただき、「常食」を「介護食」へとアレンジする技術も習得していただければと思います。

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