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一般的には、暑さを避けるため、工夫をこらして涼しさを味わうことです。
その歴史は非常に古く、平安時代には貴族達が夕刻から夜半にかけての涼しい時間帯に水辺で釣りをしたり、歌や音楽の会を催して暑さを忘れる風情ある工夫をしていたことに由来すると言われています。現在でも楽しまれている「隅田川の花火大会」は、江戸時代、川開き・夕涼みの期間にちょっとした余興で行っていた花火が発展していったと言われています。
 
水が蒸発する際に周りの熱を奪う「気化熱」を利用し、周囲の温度を下げます。
保水効果のある土に水を撒けば効果が持続しやすいのですが、現在はアスファルトの道路が増え、水を撒いても直ぐに蒸発してしまい効果が持続しにくいというのが難点です。マンションや集合住宅で水を撒きにくい場合は、プランターなどの土を利用しましょう。
そば殻や籐など隙間が多くある素材の枕は、熱がこもりにくく、頭部を冷却する効果があります。籐(とう)の枕は、そのままだとゴツゴツするので、薄手の布を巻くと良いでしょう。また、冷却シートなどを併用すると、寝苦しさがより一層軽減されます。
暑さを和らげるのに最も効果的なのは、日光を遮ること。風は良く通し、光を遮る簾は、見た目にも涼しく暑さ対策に最適です。「緑のカーテン」とは、成長の早い蔓科などの植物を住宅の壁面で育て、日差しを遮る天然の簾のことです。遮光の効果、植物の呼吸による水分の発散効果、前述の打ち水の効果があいまって、意外と涼しくなります。
最近では、ゴーヤで「緑のカーテン」を作成することが話題を呼びました。育てる楽しみ、収穫して食べる楽しみなど、一石二鳥、三鳥となるかも知れません。
和室には、蒸し暑い日本の夏を快適に過ごす為の昔の人の知恵が数多く織り込まれています。植物を元に作られた物(畳はイ草から、障子や襖は木と紙です)は、湿度の高い時は湿気を吸い取り、乾燥した時に吸い込んだ湿気を放出する特性があります。
また、障子やふすまが開閉時にお互い擦れ過ぎない様に設けられる隙間が、風通りを良くし、カラっとした心地よい空気を循環させてくれます。
氷を盛った器を扇風機の前に置き、冷たい風を対流させて温度を下げます。
氷などが勿体無い場合は、保冷材などを凍らせて使用するのも良いです。
製氷技術など無い昔は、冬に作っておいた氷を「氷室(ひむろ)」という洞窟などを利用した天然の保冷所で保管して、夏場に使用していました。夏場の氷は非常に貴重で、皇族や貴族などごく一部の権力者にしか手に入らなったそうです。
 
 

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