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夏と言えば、かき氷!白い氷にかかる鮮やかなシロップとのコントラストが、暑さを吹き飛ばしてくれそうです。最近では、本物の果実が入っているシロップなども人気があるそうです。古くは平安時代に「削り氷(けずりひ)」という、削った氷に甘味のある樹液をかけた物が食べられていたそうです。因みに、かき氷やアイスクリームを食べた時に頭が「キーン」と痛くなる現象がありますが、とある医学書には「アイスクリーム頭痛」という名前で記載があるそうです。このメカニズムについては、諸説あるものの完全には解明されていないそうです。
旧暦の六月(水無月)に京都で食べられるお菓子に、「水無月(みなづき)」という物 があります。白色の外郎(ういろう)にあずきを乗せた見た目に涼やかな三角形のお菓子で、外郎部分は庶民に手に入らない夏場の貴重な氷を模しており、あずき部分は、邪気払いの意味があったそうです。実際にあずきには、夏バテ予防のビタミンB1やミネラル、食物繊維などが多く含まれており、暑い夏の体調管理に一役買っていたのかも知れません。
熱中症対策には、きちんと適度に水分補給をする必要があります。麦茶は、利尿作用のあるカフェインを含んでおらず、また含まれている成分が体温を下げたり血流を改 善する効果があり、汗をかくと失われやすいミネラルも含まれている、夏の水分補給にぴったりな飲み物です。
7月中旬から8月初旬にかけての最も暑くなる時期である「土用」に、栄養価が高く、夏バテ・食欲減退防止に効果的なビタミンAやB1を多く含むうなぎを食べて、暑い夏を元気に乗り切ろうとする工夫です。諸説ありますが、平賀源内が提案した、という説が一般的に良く知られています。うなぎと言えば、蒲焼きやうな丼が有名ですが、水分が多く体を冷却させる効果のある夏野菜などと工夫して一緒に摂ると良いでしょう。
 
今回のテーマである「納涼」について、工夫や雑学などをいくつか紹介しました。
数ある工夫のほんの一部分ですが、暑い夏を乗り切る為のお役に立てれば幸いです。
また、身近なお年寄りの方々に「納涼」の工夫についてお聞きすることも「温故知新」で楽しいコミュニケーションとなるかも知れません。


 

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