食べ物に対する嗜好の要素には、材料の好き・嫌いのほか、味付け、固さ、口当たり、材料の組み合わせかた、材料の調理方法、香り、外観などがあり、これらが総合されて料理に対する嗜好が出来上がるとされています。これは、今まで育った環境や生活、毎日食べてきた食事など幼児期から現代までの食経験の上に、嗜好は作られて特に幼児期から大人に至るまでの食生活が、大きな影響を与えているようです。
ですから、若いころに食べて好きになったスイーツがもしも「ティラミス」だったら、やはり年をとってもティラミスが好きだと思います。でも残念なことに高齢者の方が若かった時代、ティラミスはまだ日本に上陸していませんでした(ティラミスの日本上陸は20世紀終わり頃でした)。
引用文献
医歯薬出版株式会社:からだの不自由なお年寄りの食事 つくり方と介助 18頁(1999) |