大福もちとは、餅菓子の一種で、モチ米を蒸して突き上げ、薄く延ばして小豆あんを包んだものです。あんこを入れた生あるいは、やきもちのことです。あんびん餅ともいいます。昔は、皮を薄くあんこを多くした形状から、うずら焼き、または、腹太餅(はらぶともち)とも言われていました。「うずら焼きとは、ウズラ(鳥の名)のように丸くふっくらとしているところから名づけたもので、のちに、腹太と言われた餅も同じものです。皮は薄く、形の大きい塩あんの餅で、大福餅とも呼んでいました。その後、形を小さく作り、あんこも砂糖入りとし、もっぱらこれを大福餅と呼ぶようになったようです。 皮に変化を持たせた豆大福、よもぎ大福などもあります。
引用文献:
河野友美編:『食品大事典』、真珠書院(1970)
全国調理師養成施設協会編:『改訂調理用語辞典』、調理栄養教育公社、693(1998)
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