おはぎは、萩の花の咲き乱れる様に似ているので、この名がついたようです。「萩のもち」、「萩の花」とも呼ばれます。また、牡丹の花にも似ているので、ぼたんもち(つづまって一般には「ぼたもち」)ともいいます。
春に作るのを「ぼたもち」、秋に作るのを「おはぎ」とする説もあります。「隣知らず」「北窓」などの異名もあります。今は1年中市販されていますが、家庭で、春秋の彼岸に作って、仏前に供えるという風習は、江戸時代からのものです。
また、最近は少なくなりましたが、近所に差し上げたりするなど、コミュニケーションツールとして役立ってきました。
引用文献:
河野友美編:『食品大事典』、真珠書院、(1970)
全国調理師養成施設協会編:『改訂調理用語辞典』、調理栄養教育公社、693(1998) |